いざ育児休業を取ろうとしたとき、何をすればいいか困りますよね。
男性の育休はまだ少ない現状。会社で親切に教えてくれればいいですが、手続きが整理されていないこともよくあります。
この記事では、妻と一緒に育児休業の手続きを進めてきた筆者(イミー)が、男性が育児休業を取るまでにやるべきこと、実施時期をリストにして解説します。 実施すべきタイミングも記載しているので、ふと困ったときに見返してみてくださいね。
- 5ヶ月前ごろ:会社に妊娠を報告(妊娠20週)
- 4ヶ月前ごろ:会社に育休取得を申し出る(妊娠24週)
- 1ヶ月前まで:会社に育児休業申出書(育休届)を提出(妊娠36週)
- 産後1週間以内:育児休業対象児出生届を提出
- 産後2ヶ月ごろ:育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書を提出
- 後の2ヶ月ごと:育児休業給付金支給申請書を提出
- 産後1年、1年半ごろ:育児休業申出書(延長)を提出
目次
手続き1. 会社に妻の妊娠を報告(妊娠20週、5ヶ月前ごろ)
まず会社に妻の妊娠を報告します。
報告のタイミングは人それぞれなので難しいですが、筆者の場合は初期早産のリスクが減り、安定してくる妊娠16〜20週に会社の上司に報告しました。
もし可能であれば、妊娠の報告と一緒に育休の相談もできるといいですね。
(とはいえ、筆者も妊娠がわかってから育休を意識し始めたので、妊娠報告時は育休の相談はできませんでした)
手続き2. 会社に育休取得を申し出る(妊娠24週、4ヶ月前ごろ)
次に会社、上司に育児休業の取得希望を伝えましょう。
以下のように進めるのがオススメです。
①育児休業や会社の就業規則をよく読む
国の育児休業制度や会社の就業規則を確認しておきましょう。
育児休業制度については、以下の記事にまとめています。はじめて育休で制度全体を知りたい方は一度読んでみてください。
育休については、国の制度に追加して独自の制度を持っている会社も増えてきています。使える制度がないか確認しましょう。
②上司に相談
上司に育休取得を相談しましょう。以下の項目は話せるようにしておくといいです。
- 希望の取得期間
- 取りたい理由
- 育休中の業務をどう考えているか(これは上司の仕事ですが)
- そもそもの男性の育休制度について
③「業務をどう考えているか」を考えるのは、本来マネジメントをする上司の仕事です。しかし、「こうやって効率化しておくよ」「こうやって引き継ぐよ」と話せると、上司も考えやすいはずです。
④「男性の育休制度」は、上司がもし男性育休の制度を詳しく知らない場合は、簡単に説明できるといいでしょう。
③労務、総務に相談
上司と話せたら、事務手続きを進めるために労務に相談しましょう。取得のための申請は労務が行ってくれるので、わからないことがあれば労務に聞いておくといいです。
どれくらい育休を取るか迷ったら、以下の記事も参考にしましょう。
手続き3. 会社に育児休業申出書(育休届)を提出し、申請(妊娠36週、1ヶ月前まで)
さあ、本格的に育休を申請します。「育児休業申出書」を提出します。
「育児休業申出書」は様式を会社が用意してくれることが多いです。もし会社にない場合、厚生労働省が「イクメンプロジェクト」で公開している様式を使いましょう。
記載する内容は主に以下の項目です。
- 出産予定日
- 育休希望期間
- 続柄
産前の申請はここまで。あとは生まれるのを待ちましょう。
手続き4. 育児休業対象児出生届を提出(産後1週間以内)
産後は、まず会社に「育児休業対象児出生届」を提出します。様式は会社のものに従ってください。
手続き5 . 育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書を提出し、申請(産後2ヶ月頃)
産後には、主に育児休業給付金の申請を行います。初回の申請時には「 育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書」を提出します。会社が準備して郵送してくれます。
書類名は長いですが あなたがすることは署名、押印するくらいです。記入して会社に提出しましょう。
また、合わせて以下の書類の準備も支持されるので、準備しておきましょう。
- 母子手帳の写し
- 育児休業給付金を受け取る口座の通帳の写し
手続き6. 育児休業給付金支給申請書を提出し、申請(項目5以降2ヶ月ごと)
項目5が終わってからは、育児休業給付金を受給するために2ヶ月ごとに「育児休業給付金支給申請書」を提出します。こちらもその都度会社が準備して郵送してくれます。
署名、押印して、会社に提出しましょう。
手続き7. 育児休業申出書(延長)を提出し、申請(産後1年、1年半ごろ)
保育園待機等で育児休業を延長する場合、延長申請を行います。申請のタイミングは子が1歳になるとき、1歳半になるときです。
延長する場合は2ヶ月前までに会社に相談しておきましょう。
延長については、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ:育児休業、育児休業給付金の申請や手続きは複雑だけど、会社を頼ろう
申請や手続きはタイミングが複雑ですが、基本的には会社が準備してくれて、あなたが実際にすることは少ないはず。
- 5ヶ月前ごろ:会社に妊娠を報告(妊娠20週)
- 4ヶ月前ごろ:会社に育休取得を申し出る(妊娠24週)
- 1ヶ月前まで:会社に育児休業申出書(育休届)を提出(妊娠36週)
- 産後1週間以内:育児休業対象児出生届を提出
- 産後2ヶ月ごろ:育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書を提出
- 後の2ヶ月ごと:育児休業給付金支給申請書を提出
- 産後1年、1年半ごろ:育児休業申出書(延長)を提出
とはいえ、会社がすべての手続きを整えてくれているとは限りません。全体のやることリストを理解し、安心して育休取得を進めていきましょう。
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