育休の長さについては、わからないことも多いのではないでしょうか。
少しずつ普及してきた男性の育休。とはいえ本格的な普及はまだまだで、実際に取得している人の多くが5日未満と短期取得である実態。珍しく長期で休む人はがっつり1年取得しているイメージですよね。
実は育休の期間って1年以内なら期間を自由に選べるし、2回にわけることもできるし、延長もあるんです。具体的には以下のようなパターンがあります。
原則 1年以内
パパママ育休プラス 最長1年2ヶ月
1年時点で保育園に入れない場合 最長1年半
1年半時点で保育園に入れない場合 最長2年
会社独自で期間設定している場合 さらなる延長も(給付金は国制度に準ずる)
この記事では、育児・育休知識ゼロから育休再取得や延長を経験した筆者が、「育休はいつから、どれだけの期間休めるの?」について、図解を使ってサクッと簡単に解説します。
もっと詳しい制度の内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
目次
女性育休も男性育休も、期間は原則1年間
育児休業の期間は、原則「子供が生まれた日(誕生日)」から「子供が1歳になる誕生日の前日」までの1年間です。また女性には産後休業もあるため、正確には男女で育休開始日が異なります。
男性育休の期間:パパの育児休業期間はいつから?
例えば「2018/07/05」が誕生日の場合、パパの育休期間は以下の通りです。
育休開始 2018/07/05
育休終了 2019/07/04
育児休業期間中の中で、タイミングと期間は自由に選択できます。産後すぐの2週間でもいいですし、少し経ったあとの1ヶ月でも問題ありません。
育休の期間:ママの育児休業期間はいつから?
ママの育児休業の期間は、原則「子供が生まれた日(誕生日)の57日後」から「子供が1歳になる誕生日の前日」までの1年間です。
ママの育児休業は、産休期間(産前産後休業期間)終了後に始まります。産休期間は産前42日産後56日です。そのため、誕生日から57日後が育休開始日になります。
例えば「2018/07/05」が誕生日の場合、ママの育休期間は以下の通りです。
育休開始 2018/08/31
育休終了 2019/07/04
パパ、ママの産休、育休期間の計算はややこしいので、出産予定日を入れるだけでカンタンに計算してくれるWEBツール「育休シミュレーター」を作りました。検討中の方はぜひ使ってみてください!
男性育休の再取得:パパ休暇で育児休業を2回取れる?!
パパ休暇とは、出産後8週間以内に育休を取得した(し終わった)場合、それ以降に再取得(2回目の取得)ができる特例です。
1回目(8週以内):主に産後の母体保護を優先する期間
2回目:育児を優先する期間という考えのもとこの特例が設けられたようです。
筆者は産後1ヶ月に育休を取得した後、妻の職場復帰に合わせて2回目の取得を検討しています。パパ育休として考えたい大きな選択肢の一つですね。
男性育休の期間を延長:パパママ育休プラス制度で最長1年2ヶ月に
1人の子どもに対してパパもママも育児休業を取得する場合、育休期間が1年→1年間2ヶ月に延長されます。この制度をパパママ育休プラス制度と呼びます。
ただし、パパママそれぞれで取得できる育休は最長1年。パパとママの育休をずらして取得することで1年2ヶ月に延長できる制度です。
例1:パパが遅れて育休を開始する
例2:パパとママが交代で育休を取得する
例3:パパが2度目の育休を遅れて取得する
男性育休の期間:保育園待機で1年半に延長
1歳時点で保育園に入れなかった場合1年→1年半に延長できます。
1歳時点というのは、「1歳の誕生日の前日まで」に入れなかった場合を指します。もともとの育休期間が1歳時点まで設定していないと延長できないので、注意です。
男性育休の期間:保育園待機で2年に延長
1年半時点で保育園に入れなかった場合1年半→最長2年に延長できます。保育園待機問題の対策として、2017年に改正されました。もともとの育休期間が1歳半時点まで設定していないと延長できないので、注意です。
男性育休の期間:会社独自の制度でさらなる延長も
ここまでご説明した制度はすべて国のもので、条件を満たしている労働者は全員取得できます。しかし、最近では会社独自で育休期間を設けているところもあるんです。
これは、育児休業給付金とはまったく別の制度。仮に会社が「育休を3年まで取得できる」と言ったとしても、会社独自の期間については育児休業給付金が出ない場合があるので、十分ご注意ください。
まとめ:人によって期間はさまざま。次はあなたの番。
育休期間は延長も含めて自由自在。あなたの家族にあった最適な期間を考えてみましょう。ぜひ1ヶ月以上取られることをおすすめします。
原則 1年以内
パパママ育休プラス 最長1年2ヶ月
1年時点で保育園に入れない場合 最長1年半
1年半時点で保育園に入れない場合 最長2年
会社独自で期間設定している場合 さらなる延長も(給付金は国制度に準ずる)
他の制度も気になる方はこちらのまとめ記事もどうぞ↓
期間ごとの給付金や、子どもと過ごす時間を簡単に計算できる「育休シミュレーター」作りました。よかったらシミュレーションしてみてくださいね。↓
10月から3ヶ月の育休「再」取得を計画中。会社調整や手続きの進捗は随時投稿するので、これから取る方の参考になれば嬉しいです!
—
期間:18/10/1〜18/12/31
プラン:3ヶ月プラン
育休で手取りは81.9%になりますが子どもと過ごす時間は540時間増えます。https://t.co/QfRno9cBFy #俺の育休プラン pic.twitter.com/8AN4wTUaIF— イミー|残業すると頭痛に襲われる人 (@13imi) 2018年8月12日